「体の不調で病院へ行ったら尿検査を受けることになった」という経験をされた記憶はないでしょうか 。
健康診断でもほとんどの場合実施される尿検査、誰もが経験したことのある検査ですよね。
そんな尿検査、軽い気持ちで受けたのに異常値が出てしまったら、思いもよらなかったことに戸惑ってしまうことと思います。
とはいえ、検査項目について、何を調べているのかご存じない方も少なくないでしょう。
ここでは特に、尿検査の検査項目である「尿蛋白」について、知っておきたいことの確認をしていきましょう。

尿検査でわかることとは?

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尿蛋白の検査に用いられる尿検査、その目的にはどんなものがあるのでしょうか。
尿には体内の老廃物を体の外に排出する、という重要な役割があります。
その尿に含まれる物質を測定し、健康状態を確認するのが尿検査となります。
尿検査は尿の採取の容易さ、そこから確認できる健康状態の幅広さから、非常に重要な検査と言われています。
ではどんな健康状態を確認することが出来るのでしょうか。

尿検査からわかる体の異常として、以下の様な病気があげられます。

 ・腎臓病
 ・糖尿病
 ・膀胱炎

これら以外にも、肝臓、前立腺等の様々な病気を確認することが可能です。

 

検査項目のひとつ、尿蛋白の正体と基準値

尿の役割として、「体内の老廃物を体の外に排出する」と書きましたが、その老廃物の分別ともいえる作業を行っているのが腎臓です。
腎臓では通常、血液を濾過したうえで、体に必要なものは血液に戻し、体に不必要な物を尿として排出するよう働いています。
ところが腎臓の機能が低下してくると、体に必要なタンパクを必要なものとして認識できず、老廃物として排出してしまうのです。
そこで尿に含まれて出てくるのが、尿蛋白となります。

尿検査では、尿蛋白を以下のように判定しています。

 ・基準値:陰性(-)
 ・異常値:陽性(+)

 

尿蛋白で「陽性」の結果が出た場合に疑われる病気

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健康診断などで尿蛋白が陽性だった場合、すぐに「自分は病気なのか」と不安になる必要はありません。
尿蛋白は食事や激しい運動のあと、風邪の影響等で、尿検査の結果に影響する場合があるといわれているためです。これらは擬陽性(±)と判定される場合もあります。
ただし、陽性と判定された場合、自己判断で放置せずすみやかに病院で再検査することが必要です。
放っておくと深刻な病気を見逃してしまう原因となります。

数回の検査を行っても検査結果が陽性の場合、精密検査が行われ、具体的な病状が診断されます。
尿蛋白が陽性となった場合、以下の様な病気が考えられますので、医師の指示に従い、定期的に再検査を受けるようにしましょう。

 ・急性腎炎
 ・慢性腎炎
 ・腎盂腎炎
 ・ネフローゼ症候群
 ・膀胱炎
 ・尿路結石
 ・妊娠中毒症

その他腎不全や腎臓、尿管、膀胱、前立腺の癌等、深刻な病気も多くあげられます。
また、腎臓の機能は一度低下してしまうと、元に戻ることはないそうです。
状態が深刻になる前に、早期発見、早期治療したいですね。

 

なるべく予防したい!気をつけるべき生活習慣は?

腎臓は、肝臓と並んで「沈黙の臓器」と言われることがあるほど、病気にかかってもなかなか症状が現れにくい臓器であると言われています。
自覚症状が出てから癌が進行していた、とならないためにも、普段から生活習慣には気をつけて定期的に検査を受けたいですね。

では普段からどんな生活習慣に気をつければいいのでしょうか。
以下は腎臓の機能低下を予防する生活習慣となりますが、結果的に他の多くの生活習慣病の予防となりますので是非実施してみてください。

 ・タンパク質、塩分、カリウムの摂り過ぎに気をつける
 ・ストレスを溜め込まない
 ・煙草を吸いすぎない
 ・アルコールを飲み過ぎない
 ・適度な運動を心がける
ここまで尿蛋白について確認してきましたが、
今まで「たかだか尿検査の異常なんて。。。」と、再検査を受けずに放置してきた方もいるかもしれません。
しかし、「沈黙の臓器」である腎臓は、尿検査以外での発見が難しい病気もあり、その程度も重たいものが多い臓器です。
「再検査」をすすめられた場合は、医師の指導に従いすみやかに再検査を受けることをおすすめします