結石とは何ですか?

結石とは人の体の中にできる石のことですが、人の歯並みの固いものからコレステロールの塊のようなかなり柔らかいものまであります。

その中で、シュウ酸とカルシウムが結びついてできるシュウ酸カルシウム結石が良く発見されます。

尿の通り道である腎臓―尿管―膀胱―尿道にこの石が詰まったものを尿路結石と呼びますが、腎臓に石ができたものが腎臓結石です。

日本人の10万人に53人程度、100人のうちに4人程度が尿路結石になると言われています。

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腎臓結石の原因は何ですか?

健康な人の体の中に石はできませんから、この病気の人では、何らかの原因で石を作る基になる物質が体の中で濃くなっていると考えられます。

その原因の一つとして、高シュウ酸尿を生じる痛風や副甲状腺機能亢進症などの病気によるものがあります。

また、体内の水分量が少ない場合にも、尿が濃くなって塩類がたまり、腎臓結石になりやすくなります。

とくに、汗をかきやすい夏に水分摂取量が十分でない場合や、水分を発散させる働きのあるアセタゾラマイド剤、ステロイド剤、尿酸排泄促進剤などの薬の使用も結石の原因になります。

さらに、動物性脂肪の摂りすぎや精神的ストレスや女性の更年期障害もこの病の発症に関係していると言われています。

 

腎臓結石の症状はどんなものですか?

 

腎臓結石では、石ができた部位によって症状に違いがあります。

腎臓の中に石ができた場合には痛みなどの症状はあまり出ないようですが、腎臓から尿管への出口のところに石ができた場合、背中の肋骨の下あたりに痛みを伴うことが多くなります。

石が大きくてその表面がギザギザしているような時には激しい痛みがでます。

痛みとともに、尿の濁りや血尿などを伴うこともあります。血尿といっても、目で見て分かるようなものから健康診断での尿検査で潜血反応が陽性と診断され、この病気が見つかることもあります。

 

このほかにも、頻尿、残尿感、排尿時の痛みが出ることがあります。これらの症状がある場合には、早めに病院を受信する必要があります。

 

腎臓結石の診断はどうやって行いますか?

 

腎臓は血液中の老廃物をこしとって尿を作る働きがあるため、腎臓結石の診断には尿検査が欠かせません。

尿検査では、潜血反応やpHの測定などで病気を探します。

同時に、血液検査を行って、クレアチニン値による腎機能診断や、カルシウムや尿酸などの値に異常がないかどうかを調べます。

さらに、腹部X線検査(腎尿管膀胱単純撮影、KUB)、超音波検査、CT検査などを行い、それぞれの検査で分かることを総合して結石の有無を判断します。

 

これらの検査ではっきりと診断がつかない場合には、造影剤を注射してからX線撮影を行う排泄性腎盂造影検査(IVP/DIP)を行って、尿路の形や腎機能を調べる場合もあります。

 

腎臓結石の治療法にはどんなものがありますか?

 

腎臓結石という病気は尿路に石が詰まっているわけですから、この石を尿とともに外に排出させてしまえば治ります。

そのためには、多量の水分摂取と上下に跳ねる運動を行うという方法があります。

これを水運動療法と言い、直径10mm以下の小さな結石の場合に用いられます。

石が大きいとこの方法では排出されないため、石を溶かす薬や石をこれ以上大きくしないための薬が使われます。

 

それでも不十分な場合には、高いエネルギーを石に当てて石を砕く方法が試みられます。

これには、体の外から衝撃波を当てて石を砕く方法(対外衝撃波砕石術、ESWL)、腎臓に小さな穴を開けて内視鏡を挿入し、石にレーザーなどを当てて石を砕く方法(経皮的腎砕石術、PNL)などがあります。

破砕された石は尿中に入って体の外に出て行きます。こう聞くと何か恐ろしいもののように聞こえますが、安全性が高く、手術時間も短い方法のために体への負担が少なく、高齢者でも安心して受けられます。

 

腎臓結石の予防はできますか?

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体の中に石が出来やすい体質の人は、まず、尿を濃くしないように水分を多くとることとや、石を作る基になる物質が増えないようにすることが大切です。

これは、最近話題になることが多い脱水症状を伴う熱中症などの場合にも当てはまるので、とくに夏場には十分な水分摂取を心がけてください。

 

カルシウムなどが石を作る基となります。その他にも、シュウ酸やリン酸があります。これらの物質を多く含む食品としてよく知られているのがシュウ酸を大量に含むホウレンソウですが、牛乳などのカルシウム量の多い高タンパク質食品も避けたほうが良いです。

また、尿酸値が上がる痛風も腎臓結石の一つの原因とされているため、プリン体の多いレバーや牛肉などの食べすぎや深酒を繰り返すことも良くありません。

 

一方、結石になりやすい人の尿は酸性に傾いているため、尿が酸性にならないような食品・食事をとることは予防につながります。このような食品としては、野菜、海藻、果物があげられます。これらに多く含まれるマグネシウムはシュウ酸の除去にも働くため、積極的にとるとよいとされています。