尿漏れとはどういう事なのでしょうか?

尿漏れ

・荷物を持った拍子に
・くしゃみをしたら、、、
・咳をするだけで、、、
・カラオケで歌ってただけで、、、
自分の意志とは全く関係なく漏れてしまう症状、それが尿漏れです。

 

排尿は血液中の老廃物や摂取しすぎた水分や糖分、塩分やアンモニアなどの有害物質を尿と共に排出し血液を綺麗にする大切な役割を果たします。

腎臓で作られた尿は、約200mlほど膀胱に貯められると、まるでセンサーが反応するかのように尿意を催すようになっており、尿意を感じ取ってから自分自身の意志で排尿となります。
200mlの尿が貯まるまでの時間は、成人で約2時間程度です。

このように、本来なら2時間ほど貯めておける膀胱のはずですが、簡単なきっかけで尿が漏れてしまう。
それが尿失禁と呼ばれる「尿漏れ」です。

尿漏れは、性別や年齢に関係なく、心身状態や精神状態など多くの原因から起こる疾患です。

 

尿漏れの種類はどれくらいあるのでしょうか?

尿漏れの種類として代表的なものに「過活動膀胱」と「骨盤底筋のゆるみ」があります。
「骨盤底筋のゆるみ」とは女性特有のもので、骨盤の底にある”骨盤底筋”という筋肉が緩んでしまい、膀胱、子宮、大腸が下にさがり、尿道が十分に締まらなくなる状態を言います。

「過活動膀胱」とは、頻尿や尿意切迫による尿意切迫失禁などを引き起こす代表的な疾患です。

 

「骨盤底筋のゆるみ」とは何でしょうか?

先ほど説明したとおり、膀胱、子宮、直腸を支える重要な役割を担っている骨盤底筋の筋力が弱くなり、筋肉を収縮させる力が弱くなる事が周囲にある尿道や膣に影響を及ぼしてしまいます。

具体的には、尿道、膣を締め付ける力が弱くなってしまうため、咳やくしゃみをする時に通常であればお腹に力が入って尿漏れを防いでくれるのですが、お腹に力が入りきらず尿をとどめることが出来なくなってしまい、尿漏れを起こしてしまいます。

また、逆にお腹に力を入れすぎてしまっても、力の調整ができずに膀胱等を圧迫してしまうため、尿漏れを起こしてしまいます。

このように、骨盤底筋がゆるんでしまうと、筋力低下によって本来求められる「尿漏れを防ぐために締め付ける」機能が低下し、人間が意識することなく機能しているところに不調をきたしてしまいます。

骨盤底筋のゆるみは特別なものではなく、40歳以上の女性について30%以上がこの病気に悩んでいるとの発表があり、その原因の一つが、妊娠・出産によって骨盤底筋に影響を及ぼしているのではないかと考えられています。

 

「過活動膀胱」とはどういう症状なのでしょうか?

排尿筋と呼ばれる筋肉が過剰に収縮してしまう排尿疾患を「過活動膀胱」と呼びます。

排尿筋が過剰に収縮すると、膀胱本来の大きさを保てなくなり、結果として膀胱で貯めることができる尿の容量が極端に少なくなります。
その結果、頻尿の症状が現れたり、急にとても強い尿意に襲われてトイレに行く前に失禁するなど、様々なトラブルの要因になります。

最近の調査では、40歳以上の成人男性8人に1人が過活動膀胱の症状を持っており、日本全国で800万人以上とも言われています。

 

具体的に「尿漏れの原因」とは何なのでしょう?

肥満

「過活動膀胱」と「骨盤底筋のゆるみ」の原因は何でしょうか?

いくつか代表的な原因をピックアップします。

その多くは生活習慣に密接に関係しており、生活習慣の乱れやストレスが原因の一つになっています。

生活習慣の改善としてよく取り上げられるものに「肥満」があります。
お腹に力を入れると漏れる「腹圧性尿失禁」の三大危険因子は、”出産”、”加齢”、そして”肥満”なのです。

余分な贅肉が膀胱を押してしまい、押された膀胱は十分に尿を貯めることができないため、すぐに尿が押し出されてしまいます。
肥満があると骨盤底筋にも1日中負荷がかかった状態にあるため、骨盤底筋のゆるみに繋がる可能性があります。

 

便秘も原因の一つです。

便が大腸に溜まっていると、やはり、膀胱を圧迫してしまいます。
結果として膀胱機能が不安定になり、尿漏れの原因となります。
また、排便のたびに力を入れていきむので、骨盤底筋に負担をかけてしまい、ゆるみに繋がる原因にもなります。
肥満と同様に便秘も「腹圧性尿失禁」には大敵です。

 

さらに、ストレスも大きく関係しています。

ストレスにより膀胱が収縮してしまい、過活動膀胱を引き起こす事があります。
「緊張してきたら、なんだかトイレに行きたくなった」という頻尿症状にも繋がります。
若年台の尿漏れの多くは、ストレスによる自律神経のバランス崩壊により引き起こされているとも言われており、心因性頻尿症に繋がる可能性があります。

 

効果的な「尿漏れの治療方法」はあるのでしょうか?

 

腹圧性尿失禁は、肥満、便秘、ストレスなども原因になる事から、生活習慣の改善を治療のスタートとして実施する方法がお勧めです。
生活習慣だけが原因ではなく、尿路や臓器の疾患による尿漏れの場合もありますが、実行することで大幅な改善が期待できます。
尿路や臓器の疾患による尿漏れの場合、医師の診断のもとで手術による回復を試みるのが一般的です。

 

また、骨盤底筋が緩んでしまっているとしても、肛門に力を入れる「骨盤底筋体操」を毎日続けることで弱った筋力を回復させることができます。
肛門に力を入れ、しばらくしてから力を緩める運動を続けることで、症状を改善することができます。

過去、「年齢を重ねた結果」や「女性だから仕方がない」と言われてきた尿漏れでですが、様々な研究結果によって症状を緩和する方法が編み出されています。

 

多くの人が「相談するのは恥ずかしい」と考えてしまう病気なのですが、勇気を持って医師に相談することで劇的な改善が期待できる病気になっていると実感することができるでしょう。