尿管結石とはどんな病気なのでしょうか

尿管結石 痛い

成人男性でも、涙を流してのたうちまわるほどの激痛が襲ってくると言われる尿管結石とはどんな病気なのでしょうか。

尿管とは、その名の通り「尿」が通る「管」です。

「結石」と呼ばれる小さな石ころが、この尿管の途中にひっかかってしまい、思うように尿が排出されなくなって圧力がかかり、激しい痛みを感じるようになります。
結石は、平均的には5mm程度の大きさまで成長してしまうようです。

その石ころは腎臓で作られ、腎臓の中で育っている間は激しい痛みではなく、少し痛いかな?と感じる位の鈍痛ですが、上記の説明の通り、腎臓から外に飛び出すと激痛が襲ってきます。

尿路結石にはどんな特徴があるのでしょう?

尿の成分で有名なのは「アンモニア」ですが、それ以外にも「カルシウム」や「シュウ酸」「リン酸」など、結石の元になる成分を多く含んでいます。
尿が腎臓で作りだされる中で、様々な条件が重なり結晶化して大きくなったものが結石です。

結石が小さなものであれば、激しい痛みは短期間で過ぎ去る事もあるのですが、大きな結石になりますの最高で3回の激痛に見舞われる特徴があります。

 

尿管には、管が狭くなっている3ヶ所のポイントがあり、それぞれ「腎盂尿管移行部」、「総腸骨動脈交叉差部」、「膀胱尿管移行部」と呼びます。
腎臓で育った結石が全てのポイントで引っかかってしまったとすると、最大で3回の激痛に見舞われるという仕組みです。
一番最後の「膀胱尿管移行部」で引っかかったなら1回の激痛で終わりますが、それよりも前のポイントで引っかかってしまうと、以降のポイントでも引っかかる可能性が高くなります。

 

「尿管結石」の具体的な症状は?

痛みは発作的、突発的に激痛となって現れるのが特徴です。

初期症状について、人によっては筋肉痛のような痛みを腰のあたりに感じる人もいますが、やはり緊急を要するような痛みを感じることは無いため、腎臓でしっかりと結石が育つまで気がつかないことが多く、痛みがあっても筋肉痛と同様にすぐに治まってしまう為、その初期症状を見逃さずに発見することは極めて難しいと言えます。
特に運動したわけでもないのに、筋肉痛のような痛みに襲われた場合、注意が必要です。

激痛は、3時間から4時間持続する場合が多く、夜間や早朝などの「人間が尿を作って貯める状態にあるタイミング」で起こりやすいと言われています。

 

「尿管結石」の検査・診断はどのように行われる?

尿管結石の代表的な検査方法は「腹部のレントゲン」「超音波検査」「尿検査」があります。

患者の約90%がレントゲン撮影によって尿管結石と診断されています。
しかし、大きさの直径が2mm以下の小さな結石や、尿酸結石と呼ばれる種類の結石は写真に写りにくく、見逃される可能性が高くなります。

超音波検査による検査では、結石による尿の流れを確認することもでき、尿管に詰まっている連続した結石を発見することもできます。
すでに膀胱まで落ちてしまっている結石の診断にも有効です。

尿検査では主に色や血液の量を調べます。
結石が尿管に引っかかっている場合、結石により尿管が傷つけられ微量に出血している可能性があります。

 

尿管結石にはどのような治療方法がありますか?

尿管結石の治療法として「水運動療法」と「投薬療法」そして「手術」があります。

外科的な切開手術だけではなく、レーザーで砕く「TUL」や超音波で砕く「ESWL」と呼ばれる手術もあり、体外からの力を利用して結石を砕いて自然排出させる治療です。
ESWLは、電磁誘導を利用した衝撃波を体の外から照射して結石を砕き、砕けた結石が尿と一緒に自然に排出されるようにする手術です。
TULは、内視鏡を尿道から入れ、結石を確認しながらレーザーで砕きます。

水運動療法とは、水分を多く摂取して尿量を増やし、踏み台昇降や連続的なジャンプ等の運動を行う事で刺激を促し、結石(大きさが5mm程度)を自然排出する治療です。

非常に激しい痛みに見舞われることから、投薬治療も同時に行われます。
鎮痛剤により痛みを和らげ、必要であれば投薬によって排尿を促し、結石を体外へ排出する手助けをします。

 

尿管結石を予防するために

バランスの取れた食事
尿管結石は、生活習慣を見直すことで予防することができます。
水分を多く摂取し、適度な運動で汗をかき、バランスのとれた食事を心がけることで結石の出来にくい体を作る事が出来ます。
食事に関しても、塩分の少ないヘルシーな食生活を心掛け、暴飲暴食をせず、就寝前の食事をしないように心がけましょう。